HT-01Aを使ってみよう その5

 いろいろと不満点がたまって来たので一気にぶちまけます。


1.動作が重い


 今日まで使ってきて一貫した感想は「重い」。もっさりした動きが特徴です。たまに軽くなりますが全体的にはもっさり。
 タッチパネルの反応性も微妙。iPhoneのように快適なタッチ感覚を想像するとがっかりすると思います。HT-01Aはキーボードが付属しているのでまだマシですが、HT-01AからキーボードがなくなっただけのHT-02A(Touch Diamond)は文字入力の労力を考えるだけで恐ろしくて使えません(この辺の文字入力機能レベルの低さはiPhoneと同じくらいです)。処理が遅く反応が鈍いためネットも重く、突然落ちることもしばしば。iPhoneと比較してユーザーによる拡張性がありそうな気がするのが唯一の救い。ただ、せっかくのタッチパネル搭載スマートフォンなのに、現段階ではダウンロードコンテンツとしてゲーム関係が全く充実していないのが痛いところかも。
 また、Gセンサーの反応性も微妙。少し角度が変わるだけで横画面・縦画面へと勝手に変更され、機械の暴走かと思わされます。Gセンサーのキャリブレーションを何回か試してみましたが今のところ直りません。印象としては全く遊びがない感じです(少しでも傾いたら認識する)。iPhoneのGセンサーが完璧なだけに残念。


2.電話機能が微妙


 上の「重い」に関連するのですが、着信があっても画面が着信画面に切り替わるまで間があるので(画面処理が遅いから)、仕方なく通話ボタンで電話をとっても画面では「Home」が表示されていることがしばしば。iPhoneでは着信後すぐに画面が切り替わるので、これもがっかりポイント。iPhoneがタッチパネルのみで着信もとらなければならないため、画面表示が着信応答性に力を注いだ設計になっているのに対し、HT-01Aは着信ボタンがあるからそれを使えばなんとかなるじゃんという設計思想が透けて見えます。しかも着信ボタン押しても着信するまでタイムラグがあり、通話終了ボタンを押しても切れるまで間があります。おそらく内部処理が遅いためでしょう。電話機として使うにはちょっと物足りないというか、使い物になるならないのボーダーライン上です。特に切ったのか切ってないのかわかりづらいのがものすごい不満。


3.電池の持ちが悪い&充電にものすごく時間がかかる


 前回のエントリでも書きましたが、とりあえず何もしてないのにメール受信間隔を「5分」にするだけですさまじい勢いのバッテリー消費。でも携帯電話として使用するためには、ぶっちゃけ常に送られたメールをすぐ受信したいのですが……。そしてバッテリーがなくなった後、3時間充電しても50%に満たないという遅さ。正確には測定していませんが、おそらく充電0から満充電にするには7〜8時間かかるのではないでしょうか。遅すぎです。バッテリーが持たない持たないと悪評の高いiPhoneが1時間で満充電になることを考えると、バッテリーの容量はもちろん満充電にするまでにかかる時間も合わせて設計してほしかった……。大容量外付バッテリが市場に登場するのも時間の問題でしょうか。


総括


 朝仕事に行く途中の電車で付属ソフトウェアのRSSリーダーを用いてニュースを読み時間を潰したり、ネットで調べものをするのには非常に便利です。また、iPhoneの弱点である「ソフトバンクモバイルのエリアの狭さ」が、docomoキャリアのHT-01Aでは当然ながら克服されているのも田舎に住む私としては助かります。ただ、なんかもうちょっと煮詰め方が足りないなあ、という感が否めません。現段階の完成度という点ではiPhoneの方が上です。HT-01Aの使い勝手を考えると、キーボードのないHT-02Aなんか恐ろしくてとてもオススメできませんが(このもっさり具合でタッチパネルによるメールやwordでの文章作成は考えるだけでも恐ろしいです)、とにかくdocomoキャリアでタッチパネルを使ってみたいという方はHT-02Aを使ってみてはいかがでしょう。


 個人的な感覚では、総合力で考えると


 iPhone=HT-01A>HT-02A


 といった感じです。イーモバでTouch Diamondを使うならまだしも(パソコンにつなげばモデムとして最大7.2Mbpsの通信ができ、しかもそれは別途請求されず、携帯でのインターネット接続として認識されますので、携帯のパケット使い放題プランの限度額までしか請求されません)、docomoでHT-02Aを使うのは正直恐ろしいかと。ソフトバンクモバイル? もともと持ってるキャリアがソフトバンクだったらいいんじゃないの?