現在のスマートフォン事情とiPhone3GSの意義

 家電系メディアがこぞってiPhone3GSを取り上げているのを見て何を思うかというと正直ふざけんなと思うわけですが、何よりふざけんなと思うのが「お前らiPhone3Gが出たとき全くといっていいほど糞重いという事実を伝えてこなかったじゃねえかボケが寝言は寝てかけ」ということなわけですが、今回の3GS発売に対しては1つだけ評価していいことがあると思います。それは何かというと、機能的にはたいした変更がなかったおかげで多くのメディアが「軽いよ!」とアピールしまくっていることです。軽いとアピールすることがなぜ評価されるべきなのかと言えば、ぶっちゃけ今までドコモなりソフトバンクなりauなりから出たスマートフォン全てが糞重かったからです。HT-01Aを発売日に買った私が言うのですから間違いありません。現段階において発売されているスマートフォンに対する評価で、機能の充実をあげているものはあっても重さ軽さに言及しているものがきわめて少ないという事実からもわかるとおり、スマートフォンにとって重い軽いという評価はある意味タブーになっていたわけです。携帯でパソコンの代わりができるんだからまあこんなもんだろうという甘えの構造がそこにあったわけです(土居健郎氏のご冥福をお祈りします)。そこにiPhone3GS発売により「軽い」というレビューがあげられまくっているのは、今後のスマートフォン市場において大きな一石を投じることになるのではないか、と思う次第。「iPhone3GSは軽いから優れている」というレビューは、ひっくり返せば重いスマートフォンなんて買い換えできない貧乏人か情報弱者のバカしか使わないものだから買うんじゃねえという意味になるわけですからね。


 というか、そういうふうに事情が変わってくれないと困るんですよ。スマートフォン自体軽くできるはずなのにしてこなかったメーカー側にも非がありますが、それをひた隠しにしてべた褒めしてきたマスコミの側にも責任はあると思います。本来家電レビューというのは広告が少ない雑誌に載ったものほど信頼できるという事実があったわけですが、現在最新家電・デジモノのレビューが真っ先にあがるネット媒体のほとんどが広告を必ず載せており、アフィリエイトで小銭を稼いでいるというのはどう考えてもおかしい。そんな風に書かれた記事へ乗っかる方が悪いと言えばその通りですが、このアドにあふれまくってアドにこびへつらい小銭稼ぎにがんばらねばならない記事ばかりがはびこる現状はどうにかならんものでしょうか。2ch2chでアンチしかいないし。こんな状態だからネットはバカと暇人のものと言われたり、梅田(もちもち)氏に「日本のネットはバカしかいない」と言われたりするんですよ! ぶくまで怒る前に行動に移せってもんですよ!!