サマーウォーズを見てきました日記

「……さて、というわけで『時かけ』で一世を風靡した細田守監督の最新作なわけですが」
「なんていうか、低予算で名作を作った監督に高額を渡すとロクなことにならないっていうハリウッド映画の鉄則をきっちり守ったような出来だったね」
「フルCGのシーンとか、あれ何億くらいかかってるんだろう」
「やけに韓国人も増えてたし、きっちりタツノコガイナックスも一枚かんでるし、なんかきな臭い香りを感じる」
「で、その増えたCGが物語の中でいいアクセントになってるかというと」
ケモショタ好きにはたまんねえという感想しかでてこない、という。正直格闘とかどうでもいいわ」
「仮想世界とか、功夫とか、マトリックスぽかったよね」
「それに理屈でみちゃうからか、結局あの仮想世界はどういうシステムなんだっていうのが頭から離れなくて、結局わけがわからんで頭いっぱいになって内容頭に入ってこない」
「いくら『そういうもんなんですよ』っていわれても、納得できないものは納得できない」
「それはそれとして、物語のテーマとしてはどうですかね」
「ひたすら『コミュニケーションこそが重要なんだ』っていう……」
「なんか必死に『絆』『絆』って連呼してたね」
「オフだろうがオンだろうが繋がれってことなんだろうね」
「オフでもオンでもそういう繋がりが嫌いな私にとっては、2時間近く説教されてる気分でした」
「最初のピンチを救ったのが結局ババアの人脈っていうのが「繋がっておかないと困るよ」っていうのを象徴してるよね」
「最後の米軍より1高校生の思いつきの方が優れてるっていうのよりはマシだけどね」
今更それかよ!? ってみんな思わなかったのかね」
「ほかに思いつくところとしては、全編に漂う照れも気になるところではありました」
「盛り上げるシーンとか、泣かせにいかせるシーンとかで、必ずギャグを入れちゃうんだよね」
「まあ、個人的な意見ではありますが、はっきり言って寒い
「最後の温泉吹き出すシーンなんかこち亀かよ!


「で、総括しますと」
「ワーナーという大スタジオの配給で」
「日テレがかんでて」
「CG無駄遣いで」
「ひたすら『絆』連呼、となると……」


「「ぶっちゃけ、細田版『となりの山田くんだと思った」」





 というわけで、『時かけ』をイメージしてノスタルジックで甘酸っぱい内容を想像してるととんでもないしっぺ返しくらう可能性があるので気をつけましょう。
 『時かけ』をあんまり評価してない人にはお勧めかもしれません。