すごく遅れて自分の中にオバマブームが来た

 本日のオバマ関連ニュース。

 オバマ米大統領は31日、(中略)公的資金を活用した包括的な金融安定化策を週明けにも公表する考えを表明した。


 大統領は最大7000億ドルの公的資金枠を定めた金融安定化法の運用について(中略)、住宅ローンの借り手支援や貸し渋りの解消に照準を絞る考えを示した。


 具体策には触れなかったが、残り3500億ドル程度の公的資金を活用して、住宅ローンの返済が滞った借り手を対象に、金利減免など返済条件を緩和する公的支援策を盛り込む見通し。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090131AT2M3101B31012009.html

 オバマ大統領の動向に注目してニューヨークタイムスを購入してろくに読まずに寝てしまったりしているわけですが、当面の課題となっている経済について動き出しそうですね。それにしても7000億ドルぶち込めるのはすごいなあと素直に感心してしまうばかり。日本の国家予算以上の金額を全部経済対策にぶち込めるんだもんなあ。そしてアメリカはインフレになると。
 個人的にはオバマ大統領の役割はいかにアメリカをインフレにして経済危機を軟着陸させるかだと思っているので、今後具体策が明らかになるのを楽しみにしています。


 でも肝心の国内の雇用問題については

 オバマ米大統領は30日、中国の胡錦濤国家主席と電話協議し、「世界成長を刺激し、信用供給を円滑にするのと同じく、国際貿易の不均衡を是正すべきだ」と述べ、巨額の対米貿易黒字削減に向けた取り組みを要求した。ホワイトハウスが明らかにした。

 一方、新華社通信によると、胡主席は金融市場の安定化や景気刺激に関する米政府の取り組みを評価。中国政府が米政府と協調を図る意向を伝えるとともに、貿易・投資をめぐる保護主義の台頭を牽制(けんせい)した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090131-00000099-san-int

 というわけで、これから世界の覇権を狙う中国に保護貿易を突っぱねられており、予断を許さない状況。オバマ自身は明言していませんけど、今後自動車産業をはじめとするアメリカ企業の崩壊を食い止めるにはソフトなりハードなり保護貿易路線へとランディングする必要があると思うのですが、アメリカに煮え湯を飲まされた(アメリカの国債を買いまくったら目も当てられないことになった)中国が反逆ののろしを上げた格好です。これから中国とアメリカの仲がどれだけ冷たくなっていくか(もしくはアメリカが中国にどれだけすり寄るか)見物ですよ!


 あとオバマ米大統領の異母弟がケニアにおいて大麻所持容疑で逮捕されたというニュースがありましたが、そういう人が身内にいる可能性を有する人間も大統領になれるということを選んだのがアメリカ国民であるわけなので、大統領支持率とかには特になにも影響を与えないんじゃないかと推察。「非白人がケニアからホワイトハウスへ」というアメリカンドリームを成し遂げさせた国民の国ですよ! むしろ箔がついていい。